ペースメーカーを入れるかどうかの選択について
86歳の男性。もともと心房細動があり、今年2月、3月と2回心原性の脳梗塞をおこし、入院の後、失語症の後遺症があります。ところがつい1週間前突然呼吸困難に陥り、救急で同じ総合病院へ入院し、また新たな脳梗塞がみつかりました。前回は左脳、右脳、今回は前頭葉ということで、現在点滴をうちながら治療中です。加えて父の場合、心房細動に問題があるため、首から一時的なペースメーカーを入れて毎分最低60回の心拍数レベルに設定されています。以前入院中に24時間ホルダーを行った折は60660回、その後自宅に戻ってからのホルダー検査では78000回の数値でした。今回ご相談させていただきたいのは、ペースメーカーを入れるか否かです。すでに心原性で3回も梗塞を起こしたため、除脈性心不全の予防としてペースメーカーを入れることがプランとしてあがってきたのですが、ここにきて、入れるかどうかについて主治医の先生もその適用を考えあぐねていらっしゃいます。というのは、前述の通り、現在一時的なペースメーカーを最低60に設定しているものの、実際の心拍数の数値は60ぎりぎりで、これはほとんど機械に頼って動いているため、こういう場合ペースメーカーを入れると心臓が人工的な動き方になり、心臓機能の低下が予想されるからです。また別案として両心室ペースメーカーを入れることもあがっているのですが、これも約3割の人が効果が出ず、先のペースメーカーと同じ症状を起こす可能性があるとお聞きしました。ペースメーカーはやらずに、従来どおり薬物治療という案もあるのですが、この薬物治療で3回も梗塞が起きたので、心配です。
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