風疹の症状と治療 大人と子供で違う?発疹、発熱がある?再発や無症状の可能性は?治療中の注意点も解説
- 作成:2016/02/24
風疹の症状としては、発疹、発熱、リンパ節のはれなどが特徴です。大人のほうが重症化する傾向があります。風疹の症状や治療、治療中の注意点について、医師監修の記事で、わかりやすく解説します。
この記事の目安時間は3分です
風疹の主な症状 発疹?発熱?
風疹は、風疹ウイルスによっておこる感染症で、「三日ばしか」ともいわれます。晩冬から早春にかけて流行します。風疹にかかると出る主な症状は、発疹、発熱、リンパ節の腫れ(はれ)です。乳幼児では大抵、症状は軽いですが、まれに脳症や血小板減少症など、風疹がきっかけで発症する病気にかかる(合併症)人が、2000人から5000人に一人くらいいます。そのため、症状が軽くても、注意は必要な感染症です。
症状が出ないこともある?
また、風疹ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがない人(「不顕性感染」と言います)もいます。不顕性感染は、感染者全体の15%から30%程度いるとされています。
再発可能性は?
風疹は、再発するのでしょうか。一度風疹にかかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。風疹に対する免疫(体に入ったウイルスと戦う武器のようなもの)が体にできるからです。
風疹の症状に大人と子供の違いはある?
乳幼児の多くは、風疹になっても症状は軽いとされていますが、大人の場合、子供に比べて症状が重くなることが知られています。発熱や発疹の期間が長くなったり、ひどい関節痛が生じることもあります。
また、妊娠中に風疹に罹ると、赤ちゃんが難聴や心疾患を持って生まれて来る「先天性風疹症候群」になる可能性が高くなります。そのため妊娠を考える女性だけでなく、周囲の人にも予防接種が必要とされています。
風疹の治療 特効薬はある?
風疹には特効薬はありません。痛みや発熱など、つらい症状などに解熱剤、鎮痛薬を使用して、症状を和らげる対症療法がおこなわれます。対症療法を行いながら、自然に治癒するのを待ちます。「三日ばしか」ともいわれるように、熱や発疹は、大抵3日から4日で治まります。
風疹からの回復を早くするために気をつけること
風疹は、対症療法をしながら、自然に治るのを待つのが基本です。しかし、熱があると、体力が消耗されることも考えられます。熱などの症状がつらい場合は、薬の使用を、医師に相談してみましょう。
また発熱や痛みなどで食欲の低下もあるかもしれません。食欲がなければ、無理に何か食べる必要はありませんが、食べ物を口にしないと、水分が不足する可能性があります。食欲がないときは、スポーツドリンクなど、電解質が調整された飲料水を薄めて飲んだりして、水分不足に注意しましょう。何か食べられそうなら、消化の良い、食べやすい物を食べましょう。
症状が軽い場合は、多少無理をしても大丈夫と思いがちです。しかし、無理をすると病気からの回復が遅くなることもあります。無理をせず、しっかりと休むのが回復への近道です。
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風疹の症状についてご紹介しました。もしかして風疹かもしれないと不安に感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。
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