突発性発疹の症状 高熱、下痢、かゆみ、鼻水、咳がある?自然に治る?後遺症が残る可能性は?
- 作成:2016/02/09
突発性発疹の症状に特徴的なのは、高熱と体に出る発疹です。下痢は、出る子と出ない子がいます。かゆみや鼻水は伴うかどうかや、他の病気を疑うケースについて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。
この記事の目安時間は3分です
通常は自然に治る突発性発疹
突発性発疹は生後半年から3歳までの幼児が必ずと言って良いほどかかる感染症です。ただ、突発性発疹は、高熱が出るものの3日程度で熱が引き、病院で薬を手に入れなくても通常は自然に治る病気です。赤ちゃんなら誰でもかかる病気なので、赤ちゃんが高熱を出すと突発性発疹を疑うことが多くなります。
ただ、「突発性発疹だろう」と考えて病院に行かず、別の病気であった場合は、大変なことになることもあります。また、症状が悪化し、重篤な病状となる危険性もあると言えます。突発性発疹の症状について、十分に理解しておくのは重要なことです。
突発性発疹の症状 発熱、発疹が特徴?
突発性発疹は、まず40度近い高熱が出ますが、高熱以外にも下痢やまぶたのはれ、リンパ節のはれなどの症状を伴うことがあります。高熱が出るものの、その他の症状は出ないこともあります。そして、高熱がおさまってきたころに、全身に発疹がでるようになります。
なお、熱は3日程度で引きますし、下痢などのその他の症状も発疹が消えるころにはなくなります。
かゆみ、咳、鼻水はない
突発性発疹で出る発疹にはかゆみはありません。また、風邪に多い咳や鼻水などの症状がないため、咳や鼻水などが多い場合には別の感染症を疑うとよいでしょう。言い換えれば、咳や鼻水がないのに高熱が続くという場合には突発性発疹の可能性が高まります。また、ほとんどの大人は幼児期にこのウイルスに感染しているため、突発性発疹が幼児から大人に感染することはありません。
注意深い観察は必要
熱のために病院を受診しても、突発性発疹の診断を確定させる(「間違いない」と診断する)ことは難しく、血液検査でウイルスを見つけるのも少し時間がかかります。そのため、突発性発疹の典型的な症状が出ていても、熱が引くまでは注意して観察する必要があります。
病院に行かなくても治りますが、受診すれば熱や下痢などの症状を抑える薬が処方されますし、突発性発疹以外の病気であると診断された場合には、早期治療が期待できます。
高い熱があるにもかかわらず、病院にいかずに、自宅で様子を見ておくことにはリスクがあります。子供が複数人いる型の場合、何度も突発性発疹を経験していると、症状から「突発性発疹だ」と判断して病院に行かないケースもあるようです。ただ、少なくとも注意深く症状を観察し、少しでもおかしいと感じることがあったら病院で診察を受けるようにしましょう。
まれに重大な後遺症もある
突発性発疹で、重篤な合併症を引き起こす事は極めてまれですが、ウイルスが体の重要な器官にまで広がり、脳炎や肝炎を引き起こして重篤な後遺症を残してしまうことがないわけではありません。合併症を防ぐためには、高熱が長引く場合は注意が必要です。
また、突発性発疹に限ったことではありませんが、ウイルスの感染が原因の「血小板減少症紫斑病」といわれる病気などを引き起こすこともあります。出血などを伴うようならば、すぐに医療機関を受診してください。
ただ、いずれも非常にまれなケースですので、あまり過度に心配しすぎず、落ち着いて子供の症状を観察するようにして下さい。
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突発性発疹の症状などをご紹介しました。「子供が突発性発疹かどうかわからない」と不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?ささいなことでも結構ですので、活用してください。
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