高血圧とめまい・動悸・更年期・脳梗塞の関係 高血圧が原因?それとも高血圧の症状?

  • 作成:2016/01/29

よく耳にする高血圧ですが、動悸やめまいといったものがサインとなることがありますので、定期的に血圧を測るようにしましょう。また、更年期や脳梗塞は、高血圧の原因となります。どのようなメカニズムなのかを含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

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血圧測定

動悸・めまいは高血圧のサイン

高血圧になっていないかを普段から自分でチェックするためには、まずは、家庭での血圧を測ることが重要です。血圧の数値は、血圧計で簡単に確認するできます。その上で、高血圧によっておこりうる動悸やめまいなどの症状が起きてないか確認してみましょう。

動悸とは、激しい運動などをしていないのに心臓がドキドキと強く鼓動し、胸が苦しく感じる症状です。めまいは経験したことがある人も多いかもしれませんが、頭がフラフラしてバランス感覚を失い、立っていられなくなる症状です。

これらの症状は、いずれも血液中の酸素が少なくなる、つまり酸欠状態になることが原因で起こります。高血圧により心臓や血管に負担がかかると、血液に酸素を補給する働きが衰え、酸欠になりやすくなるのです。これらの動悸やめまいが頻繁に起こるなら、高血圧の可能性を疑いましょう。

更年期も高血圧の原因に

高血圧の原因は、肥満、アルコールのとり過ぎ、喫煙、運動不足、ストレス、塩分の過剰摂取といった生活習慣の乱れによるものが大半を占めています。

しかし、人生のあるタイミングにおいては、生活習慣に気を付けていても、他の時期よりも高血圧になりやすくなる場合があります。そのタイミングが、40代後半から50代半ばにかけての更年期です。

更年期に入ると女性ホルモンをはじめとするホルモンのバランスが急激に乱れ、血圧をコントロールしている自律神経の働きに影響を与えます。その結果、血圧が不安定になり、大きく変動したり、急に高血圧に傾いたりします。更年期は女性に特有と思われがちですが、男性にも起こり得ることです。

更年期に高血圧になると、更年期が終わっても、血圧が下がらず高血圧の状態が”クセ”のようになって持続してしまうケースが大半です。そうならないよう、更年期に向けて高血圧予防をしていくこと、高血圧になってしまった場合は、早急に改善することが大切になります。

高血圧は脳梗塞につながる

血圧とは、簡単に言うと心臓が血液を送り出す圧力のことで、健康の度合いを測る重要なバロメーターのひとつです。その血圧が慢性的に高くなった状態を「高血圧」と呼びます。

長期間にわたり高血圧が続くと、血管に大きな負担がかかり、動脈硬化(どうみゃくこうか)を引き起こします。動脈硬化は、脳梗塞(のうこうそく)や大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)、心筋梗塞(しんきんこうそく)といった生命にかかわる病気の原因となるため、血圧を正常なレベルに保つことは非常に大切なことです。

目まいや動悸などの症状と高血圧の関係などについてご紹介しました。もしかして高血圧かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?

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