魚の目(鶏眼)の定義、原因、症状 初期症状は?手にもできる?かかとには?痛みの特徴は?

  • 作成:2016/03/04

魚の目(鶏眼)は、足の裏などにできる硬いしこりで、中心部に芯があるのが特徴です。魚の目ができる原因や、手やかかとにできる可能性、できかけの初期症状があるかも含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

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魚の目とは一体どんなもの?

魚の目(正しくは「鶏眼」と言います)は足の皮膚にできる硬いしこりで、その中央部に硬い小さな芯があって皮膚にめり込んだ形になっています。悪化すると歩く時に痛みます。

魚の目の原因は何?

魚の目は皮膚のある一点が繰り返し圧迫されてできます。皮下脂肪が厚くなっている部分では、皮下脂肪がクッションの役割をして、皮膚が圧迫されにくいので魚の目はできません。骨が皮膚のすぐ下に存在している部分では、皮膚が外から加わった力で、骨に押し付けられて魚の目ができます。

魚の目ができる場所 足裏や指の間 

足では皮膚が直接靴に圧迫されたり、足の指の皮膚が隣の指によって圧迫されて魚の目が発生します。先の細くなったハイヒールを履くと、皮膚を圧迫する力が、特に強くなりますから、魚の目ができやすくなります。また外反母趾(がいはんぼし)などで足に変形があると、特定の部分が圧迫されて魚の目ができやすくなります。

魚の目は、手のひらや指、かかとにもできる?

手では特定の点に繰り返し圧力が加わることはまずないですから、魚の目が手のひらや指にできることはありません。また足の踵(かかと)は、皮下脂肪がクッションの役目をして、踵全体で体重を支える構造となっているため、通常かかとのある一点だけが強く圧迫されることはないので魚の目はできません。かかと、手のひらや指に硬いものができた時にはほとんどはウイルス性のイボです。

魚の目の初期症状とは?

魚の目は一日でできるということはなく、少しずつ皮膚が固くなってできてきます。皮膚の一部が固くなって、その中央近くに、硬い角質のかたまりが付いていることが、魚の目の初期症状です。押さえると少し痛みがありますが、初期では歩きにくいほど痛いことはないでしょう。また、もし圧力の加わらない部位で、押さえても痛くないようなら、魚の目ではなくウイルス性のイボである可能性が高いと言えます。

魚の目の症状 魚の目は痛い?

魚の目はその中央部に固い芯があり、押さえると痛いのが特徴です。芯の部分も皮膚の角質ですが、周辺の角質とは性質が変わって、特に固くなり、少し透明感があるのも特徴です。ちょうどそれが「魚の目」のように見えるので魚の目と呼ばれていますが、医学用語では「鶏眼(けいがん)」と言われ、鶏の眼を連想して名付けられています。

芯の部分はとても硬くなっており、あたかも砂粒が皮膚にめり込んだような状態になっています。硬い芯が歩いた時に、周辺の皮膚に押し付けられて痛くなるわけです。困ったことに周囲の角質は圧迫されることにより少しずつ変化して芯になります。つまり、芯の部分を放置していると、周辺の角質も圧迫されて芯に変化し、広がってしまうのです。


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魚の目の原因や症状についてご紹介しました。魚の目が痛くて、不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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