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大人のADHD特設ページへADHD患者さんの治療体験談①
- 作成:2022/08/04
本記事では、夫と息子1人と暮らす、40代の女性ADHD患者さんの治療体験談を紹介します。
この記事の目安時間は3分です
ADHDを疑ったきっかけ
昔から周りと少し違っていると感じていて、クラスでも浮いていました。小学校の成績表には「落ち着きがない」とか「忘れ物が多い」などと書いてあり、自覚はなかったのですが、小さい頃からADHDの特性はあったようです。
また、”片付けられない人”という内容の書籍など、ADHDに関係する本を読んだときに、思い当たる節があったので、私も関係があるのかなと思うことはありました。
明確に自分がADHDではないか、と意識したのは10年ほど前のことです。小説を書くカルチャーセンターに通っているのですが、そこにADHDと診断され、公表している方がいらっしゃいました。その方に「あなたもADHDじゃないか」といわれました。そのときはそこまで気にしていませんでしたが、好きで書いている小説がなかなか最後まで書けないので、病院へ行って薬を飲んだら最後まで書けるようになるのかなとも思ったりしました。
受診のきっかけ
精神的な症状で病院に通っている友人から「私が通っている病院がいいよ」とすすめられたので、その病院を受診してカウンセリングを受けてみようと思いました。
受診した結果、双極性障害で、ADHDではないと診断されました。衝動的にお金を使い過ぎてしまうことがあり、双極性障害が原因なのかなと思いましたが、そこまで困っていなかったので、その病院には行かなくなってしまいました。
それから少し時間があいて、また別の友人から「病院は行っていないの?」と聞かれたことをきっかけに、その友人の通っている病院を受診しました。この病院は私にとても合っていて、今でも通っています。
治療内容
診察では、これまでにあったことや今の状況を聞かれた後、検査を受けました。長い時間をかけて検査を受けて、全ての結果を丁寧に説明してもらえたので、とても納得することができました。それからその病院で月に2回のカウンセリングを受けながら、薬の服用も続けています。
受診してよかったこと
私の持っている特性が、変なことであれば治したいと思う一方、治療することで自分らしさがなくなるのも嫌だと主治医の先生に最初に伝えました。大好きな小説が書けなくなるのも怖かったからです。先生は「薬にそこまでの力はない」と言ってくれたので安心して治療することができています。
私が持っている特性はADHDだけではないのですが、「発達での凸凹が明らかにあるから、特性をしっかり知った方が生きやすいでしょう」と先生から言われて、この説明にとても納得しました。よく分からなかった自分のことが、病院に通うことで分かるようになってきました。
日常生活の工夫
これまで衝動的に洋服やバッグをたくさん買ってしまうことがありましたが、先生からは「安いものをたくさん買うのではなくてよいものを1つ買えばいい」とアドバイスされました。それがきっかけで、すぐに買ってしまうのではなく、落ち着いて考えてから買い物をするようにしています。
また、現在は事務職として働いているのですが、指示される前に進めて失敗したと思うことがあります。そのようなときは、いつも話をしている先生の顔を思い浮かべると、落ち着いて考えないといけないと思えて、今までより冷静に対応ができるようになりました。
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