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大人のADHD特設ページへADHD患者さんの治療体験談②
- 作成:2022/08/04
本記事では、事務職の、40代の女性ADHD患者さんの治療体験談を紹介します。
この記事の目安時間は3分です
AD/HDを疑ったきっかけ
子どもの頃は、時間を守れなくて遅刻したり、忘れ物が多くて家を出ても何回も忘れ物を取りに戻ったり、ということが多かったです。考え方とか発言が周りとは違っていて、みんなが右に行ったら私は左に行く、みんなでトイレに行こうとしても私だけいかないといった様子で、そのせいかいじめられたりもしていました。
大人になってからADHDという病気を知って、何となく気になり始めました。"時間が守れない”、”要領が悪い”、”色々手をつけて混乱する”といった特性は、自分に当てはまることが多いと思っていましたが、病院を受診して何が変わるのかが分からなかったので、受診していませんでした。
受診のきっかけ
事務の仕事をしているのですが、数字や細かいことがとても苦手で、付き合わせて確認しないといけない業務ができない、物事に優先順位がつけられない、時間を守れず遅刻してしまうといったことで、色々と悩んでいました。
そんなときに、友人も同じようなことで悩んでいることを知りました。その友人が病院を受診してADHDと診断され、薬を飲んでよくなったという話を聞き、私も受診してみようと思うようになりました。そして、友人に紹介された病院を受診し、8年ほどたった今も同じ病院に通っています。
治療内容
初めて病院に行ったときは、悩んでいることを先生に伝え、テストを受けました。長い時間をかけてテストを受けた結果、不注意優勢型のADHDと診断されました。
診断を受けた後、薬物療法を始めました。その薬が私に合っていたようです。飲み始めたときの寝起きがよくて、家の中を全部掃除してしまう、といった感じでした。これは薬のせいかと先生に聞いたら、薬が合っている証拠だといわれました。
現在は、カウンセリングもそこまでなく、薬が無くなったら受診して薬をいただく形で治療を行っています。
受診してよかったこと
診断されただけでも楽になったと感じました。私が持っている特性の生きづらさもあったので、診断されたことで、安心感が得られました。
薬で100%治るわけではありませんが、薬により改善できたことはいいなと思っています。おっちょこちょいな自分も許せるようになりました。
治療を始める前は、その日にやらないといけないことが頭の中でぐちゃぐちゃになっていましたが、今はそれが頭の中でちゃんと整列してクリアになった感覚をもっています。治療を行っていても数字に弱いところはありますが、以前よりは注意を払えているので、苦手だった細かいことが苦ではなくなりました。
日常生活の工夫
職場では、ADHDと診断されていることを同僚や上司に伝え、フォローしていただけるようにお願いしています。苦手だった数字や細かいところのダブルチェックをしてくれており、とても助かっています。
また、細かいことが苦手なのに細かいことが気になってしまうので、スケジュールに”明日はこれをやる”といったように細かいことまで書くようにしています。そして、完了したら色を変え、終わったということが分かるようにしています。
その他には、冷蔵庫の中にある物で「これを食べないといけない」とか「これはこのように使わないといけない」とかを忘れないように、冷蔵庫に付箋を貼っています。付箋は、ドアに貼って未来の自分に「これを持ちましたか?」など忘れ物をしないためのメッセージを書くために使ったりもしています。
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