病院の診断書の内容、価格、発行にかかる時間 料金は保険適用?どのような時に必要?
- 作成:2016/01/19
病院の診断書野内容は、病気によってさまざまですが、入院期間や療養が必要な期間などがか書かれています。病院の診断書を発行する料金は、保険適用になりませんので、発行する医療機関によって様々ですし、時間もばらつきがありますが、素早い対応が可能な場合もあります。病院の診断書について、医師の監修記事で、わかりやすく解説します。
この記事の目安時間は3分です
病院の診断書って何が書いてあるの?
病院の診断書には、患者の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、医療機関名、担当医師の氏名、医療機関の連絡先、病名、入院期間または療養が必要な期間が記載されています。診断書には様々な種類があり、病院独自の形式から、保険会社や各機関が指定したものまであります。診断書は医師が診察した上で書かなくてはいけないことが義務付けられています。
診断書の内容は病気によって違うことが多いです。例えば高熱で外来を受診した時に、インフルエンザと診断された場合には周囲への感染を防ぐためにすぐに会社を休まなくてはいけません。そのような場合には病名と療養期間を記載すれば必要な情報は含まれているので十分と考えます。しかし長期間の入院の場合には、検査や治療内容、退院後に必要な対処法などより多くの情報を記載する必要があります。
他にも精神的な疾患、例えばうつ病などの場合には、就労継続が可能かどうかについても記載する必要があります。保険会社が求める診断書は、保険会社があらかじめ指定した様式であることが多く、診断名だけでなく、治療内容や治療にかかった日数、診断に至るまでの過程、今後の外来通院の予定など詳細に記載しなくてはいけないことがあります。
患者や医師にとって診断書は必要ないが、いつ必要に?
基本的に診断書は患者や医師にとって必要なものではなく、求めている会社や保険会社などが必要としているものです。つまり職場に病気で休んだことを申請するために提出する場合や医療保険、がん保険の給付金を保険会社に請求する場合です。会社を体調不良で休んだ場合には、その理由を医師の診断書として提出するように定めている会社も多いですが、病院に行ったことの証明のために診察代が記載されている領収書を提出すれば認められることもあるようです。
インフルエンザのような感染症の場合には、周囲への感染を防ぐために解熱してから2日間は、ウイルスが体から排出されている可能性があるので休まなくてはいけません。診断書にその旨を正しく記載し、本人だけでなく会社の理解を得ることは、医師の重要な役割の1つです。
診断書の料金や作成時間は病院ごとに違う?
診断書の料金は保険適用ではなく、自由診療となるので病院によって値段が異なります。一般的には2000円から10000円程度です。産労総合研究所が2007年に発表した医療機関における文書料金実態調査によると、全国平均は4727円で、最低額は1050円、最高額は15750円だったそうです。作成時間も病院ごとに違いますが平均2週間くらいと考えておくと良いです。
診断書は診察した医師が書かなければいけないことになっており、医師は診療の合間に多くの患者の診断書を作成しなくてはいけないため、時間がかかってしまうことがあります。ただしインフルエンザなどですぐに会社を休まなくてはいけない場合で、診断書の内容も簡単で良い時には当日に受け取れることもあります。ちなみに診断書は何枚書いても医師にその料金が支払われるわけではなく、病院の収益になっています。
「仮病で診断書」は犯罪
医師がもし嘘の診断書を作成した場合は、刑法で定められている虚偽診断書作成罪にあたり、禁固刑か罰金が科せられます。また国公立病院に勤める医師は公務員になるため、より重い虚偽公文書作成罪にあたる可能性もあります。当たり前ですが、仮病なのに診断書を書いてもらうように医師に頼むことはやめましょう。
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病院でもらえる診断書の内容や料金についてご紹介しました。診断書が必要かどうか確認する方法がわからず不安に感じていれば、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、ご活用ください。
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