ドラッグストアに不眠の薬はうっている?医者がだしてくれるのと同じのはある?日頃できる不眠対策とは?
- 作成:2022/07/08
不眠で悩まれている方は年齢、男女問わず多いです。「明日、大切な予定があるのに眠れない」「眠れなくて日中ボーっとしてしまう」など生活の質も大きく低下させてしまいます。 不眠により、体力や活力も奪われ、本来の自分の能力も発揮できなくなります。そんな不眠の悩みを解決する方法は「薬」と「不眠対策を日常に取り入れる」ことです。 不眠に対しての薬はドラックストアでも購入できるのか?病院でもらう薬との違いは?日常でもできる不眠対策とは?今回は、不眠の薬と不眠対策について紹介します。
この記事の目安時間は3分です
1. 不眠症の症状と原因
「眠りたいのに眠れない」「眠れたけどすぐに起きてしまう」などが不眠症の主な症状です。不眠症の原因としては身体的、物理的、精神的、基礎疾患や薬の副作用があります。(注1)
不眠の症状
不眠の症状には、いくつかのタイプがあります。
・入眠障害
疲れていて、今すぐ眠りたいのに寝付くことができないタイプです。その影響で次の日に疲れが残り、日中に集中力が低下し仕事がはかどらない状態になります。
・中途覚醒
寝付いたにも関わらず何度も目を覚ましてしまうタイプです。その結果、充分な睡眠をとることができず、翌日の仕事や予定に影響がでてしまいます。
・早期覚醒
予定起床時刻よりも早く目覚めてしまい、もう一度寝ようとしても、眠ることができないタイプです。高齢者に多い不眠症です。
・熟眠障害
眠っているはずなのに、朝起きると疲れているというタイプです。睡眠中に熟睡ができていないことが原因です。しっかりと睡眠がとれていないため疲れがとれなく、翌日の仕事、予定に影響を及ぼします。
不眠の原因
不眠の原因として身体的、物理的、精神的、基礎疾患や薬の副作用などがあります。
・身体的な原因
風邪や頭痛など体調不調の原因が他にあり、体調不良が不眠症を引き起こす原因になっていることがあります。
・物理的な原因
転職や引っ越し、寝具を変えた、部屋が暑い、寒い、騒音、部屋の照明など日常生活での環境の変化、旅行による時差ボケなどで不眠症を引き起こすことがあります。
・精神的な原因
不安、悩みやストレス、緊張などで精神が安定せず、眠れなくなってしまうことがあります。このような心の状態から不眠を引き起こすことがあります。
・基礎疾患や薬の副作用が原因
うつ病などの精神疾患、高血圧、アレルギー疾患など別の基礎疾患から引き起こされる不眠です。また、うつ病の治療薬などの副作用から不眠になってしまうこともあります。
2. 市販に売っている薬の成分は?
睡眠薬は《睡眠導入剤》と《睡眠改善薬》の2種類があります。病院の受診の必要性がなく、処方箋がなくてもドラックストアなどで、購入ができるのは《睡眠改善薬》です。睡眠改善薬は“精神疾患等病的な原因のない人が経験する一過性の不眠”を改善する効果が期待できます。《睡眠導入剤》については医師の診察、病院の受診がないと使用することができません。(注2)
ジフェンヒドラミン
覚醒物質のヒスタミンをブロックし、自然に近い眠りに導きます。かぜ薬や花粉症の薬などに使用されている有効成分の眠くなる作用を利用しています。
酸棗仁湯エキス※1
6種類の生薬が配合されており、神経のたかぶりを抑えてくれ寝つきをよくします。ストレスなどで心身が疲れている方におすすめです。
※1酸棗仁湯エキス1625㎎成分詳細:サンソウニン5.0g、ブクリョウ2.5g、センキュウ1.5g、チモ1.5g、カンゾウ0.5g
抑肝散エキス※2
7種類の生薬が配合されており、神経のたかぶりを抑え、不安からくる不眠症の症状を改善してくれる効果があります。
※2抑肝散エキス3250㎎成分詳細:ソウジュツ4.0g、ブクリョウ4.0g、センキュウ3.0g、チョウトウコウ3.0g、トウキ3.0g、サイコ2.0g、カンゾウ1.5g
3. 日常でできる不眠対策は?
薬に頼るだけではなく、不眠対策を同時に行うことにより、症状の改善を見込めるようになります。薬はあくまでも補助の役割であり副作用のリスクもあります。まずは日常でできる不眠対策を取り入れてみることをおすすめします。(注1)
体内時計を整える
就寝、起床のリズムは体内時計によって決まります。朝に日光を浴び、夜は光を避けるように心がけることで、睡眠に関係するホルモンが調節され不眠対策になります。
就寝前にはリラックスを
お風呂にゆっくり入る、カフェインやスマホなど刺激物を控え、自分にあったリラックス方法で過ごすことで副交感神経が優位になり質の高い眠りにつくことができます。
適度な運動
適度な肉体的疲労は眠気を引き起こします。また、ストレスや不安などで疲弊している心の状態を安定させてくれる効果もあるため不眠に効果的です。
症状と原因を知り、薬に頼るだけでなく不眠対策も大切です。
自分の不眠症の原因や症状のタイプによって治療法や対策が異なるため、まずは自分の不眠症の原因などについて知ることが大切です。
睡眠薬だけで解決するのではなく、日常の不眠対策を行うことで改善されることもあります。
基礎疾患によって不眠が引き起こされている可能性もあり、病気の早期発見や適切な治療をうけるためにも少しでも気になったら、医師や薬剤師に相談し、病院を受診することをおすすめします。
【参考文献】
(注1)厚生労働省.“ e-ヘルスネット”.更新日2022年6月19日
(注2)ドリエル.“睡眠改善薬(ドリエル)と睡眠薬・睡眠導入剤の違い”.更新日2022年6月19日
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