認知症の家族の介護・ケア体験談(50代/女性/専業主婦)
- 作成:2023/11/14
本記事では、ご家族が認知症と診断されたことがきっかけで同居を始めた、50代女性専業主婦の体験談を紹介します。
この記事の目安時間は6分です
家族が認知症と知った経緯
本人から、認知症と診断されたことを聞きました。
当人は、ウォーキング、俳句や写真などのサークル、友人たちとの交流など、さまざまなことを楽しみながら健康的な日常生活をおくり、認知症にならないよう努力していました。また、定期的に脳神経内科の専門医も受診していました。
それだけ努力をしていても、認知症になるということに愕然としました。
診断されてからの生活
薬の処方を受けました。
薬を服用するたびに、副反応と思われる行動の変化等が見られたため、現在の薬に落ち着くまで観察を繰り返しました。
徐々に明らかに認知症だと思われる症状が出始め、切なくなりました。たとえば、関心の幅が狭くなる、感情表現が少なくなる、寝ている時間が長くなる、歩けなくなる、といったものです。
本人が継続的に診てもらっているかかりつけ医に家族ごと相談にのってもらいました。
脳トレやカラオケなど、頭を使いそうなトレーニングに誘い、功を奏したときもありましたが、徐々に関心が薄くなり、特に脳トレ系は苦痛を感じている様子でした。そこで、こちらがやらせたいものをやらせるより、本人が無理なくできるものを一緒にやるようになりました。
日常生活で工夫していること
介護をする側の健康を維持するための生活習慣(食事、ストレッチ等の軽い運動) に気をつけ、介護をする側の気持ちのゆとりをもつための時間を大事にしています。
認知症の家族を笑わせるのではなく、自分自身が笑って過ごせるようにしています。
家族が認知症と診断される前の自分に伝えたいこと
わたしが笑っていたら、相手も笑ってくれる。だから、わたし自身が元気でいること、わたし自身が笑って過ごせるような選択をすれば、後悔しない。
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