夜、体が熱くなって眠れず睡眠不足の日々。イライラも増え…いよいよ更年期?
- 作成:2025/01/08
40代半ばから50代にかけて現れることの多い更年期障害。婦人科を受診するかどうか迷う女性も多いですが、Cさんはすぐに受診したそうです。それは、仕事の先輩から経験談を聞いていて、心の準備ができていたから。早めに更年期障害の治療を開始することで、快適な日々を手に入れることができたと話します。
この記事の目安時間は6分です
診断前の症状
もともと月経は順調なタイプでしたが、45歳ぐらいから周期が不安定になっていきました。月経前になると腰が重くなったり胸が痛くなったり、体がむくんだりと、それまでとは違う変化もあったので「もしかして早めの更年期?」と思い、かかりつけの婦人科を受診しました。でも、血液検査をすると女性ホルモンは十分に分泌されていて、医師からは「PMS(月経前症候群)でしょう」と診断されました。
漢方薬やサプリメントで様子を見ているうちにPMSは落ち着いていったのですが、40代後半になった頃、また体調が変化しました。夜、寝ていると体が熱くなって目が覚めるんです。いわゆるホットフラッシュで、まるで発熱しているときのように体の中心から熱くなりました。不思議なことに決まって夜だけその症状が出て、睡眠不足の日々が続きましたね。仕事で車を運転することがあるので、眠れないのは本当に困りました。
昼間は在宅ワークのことも多いのですが、長時間パソコンに向かっていると集中力が途切れるようになりました。以前よりも疲れやすく、途中で休憩を挟まないと体がもたないのです。それから、頭痛もひどくなりました。首の付け根から目にかけてズーンとした重い痛みで、市販の鎮痛剤を飲んでもおさまりません。若い頃からズキズキする偏頭痛がありましたが、それとはまた違う痛みでした。
気持ちがイライラすることもあり、ちょうど思春期に入った娘と衝突することが増えました。これはきっと更年期障害だろうと思って、再び婦人科に行きました。
診断後の治療
婦人科で血液検査をしてもらうと、女性ホルモンがかなり低下していました。月経がしばらく来ておらず、多様な症状が出ていることからも「更年期障害で間違いない」という診断でした。
医師からすすめられて、エストロゲン製剤によるホルモン補充療法(HRT)を始めました。黄体ホルモン製剤の飲み薬も使っています。最初のうちは体が付いていけなかったのか、女性ホルモンが増えすぎてしまい、肌荒れやPMSのような症状が現れました。
でも、エストロゲン製剤を半量に切り替えてもらうと調子がよくなり、2週間ほどでホットフラッシュはなくなり、夜もしっかり眠れるようになりました。頭痛は市販薬でおさまる程度に改善し、疲れやすさなどもだいぶ解消されました。肌つやもよくなったので、気持ちも自然と上向きになりました。
治療開始前の人へ
ホルモン補充療法はなんとなく不安に感じる人もいるかもしれませんが、私はあまり抵抗がありませんでした。少し年上の先輩がホルモン補充療法を受けていて、「ホットフラッシュに効果がある」と聞いていたからです。更年期障害と診断されると、つらいホットフラッシュをおさめたいと思い、すぐに婦人科でホルモン補充療法を受けることにしました。
更年期障害は受け入れにくい面はありますが、思春期に月経を迎えるように多くの女性が経験する流れのひとつです。体が変わってきたなと思ったら、なるべく早く婦人科に相談したほうがいいのではないでしょうか。
少し年下のママ友のなかには、婦人科健診に行ったことがないという人もいます。でも、自分では気づかないうちに病気が進んでいることもありますから、かかりつけの婦人科を持つことをすすめています。
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